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教育行政・学校経営の最新情報「教職研修資料」【発行】教育開発研究所

教職研修資料2018/10/11 No.581発行  ※無断転載・加工禁止  【発行】教育開発研究所

学校経営のポイント

子どもを見つめ直し、適切な支援・配慮を!
 小島 宏

 

新学期になって、早くも2か月目を迎える。この時期に、改めて子どもの姿を見つめ直したい。

そして、「困っている子」を見つけ、その「困っていること」に適切な支援・配慮をし、安心・安定の楽しい学校生活を取り戻してあげたい。

 

●授業への参加の状況

学習内容が分からない、できない、つまらないなどという子どもがいないか、授業中の課題への取組、発言、ノートなどから学習状況を観察する。

そして、つまずいている子や分からない子に個別指導を行う。その際、完璧を求めず、良い点、進歩や努力したことを認める肯定的評価をして自信を持たせ、意欲を高めることが大切である。

また、子どもたち全体に対しては、勉強の仕方を指導するとともに、保護者と協力して家庭学習や読書を奨励するようにしたい。

 

●人間関係の様子

子どもの人間関係がどのような状況にあるか、休憩時間、給食の時間、清掃や係活動の時間、授業中などの様子を観察する。そして、いじり、いじめなどの事実や兆しを捉え、適切に指導・対応する。

特にいじめについては、早期発見・即対応が必要で、先送りにして子どもを苦しめたり、不測の事態を招いたりしないようにすることが重要である。

また、並行して、学級活動や道徳科などで、認め合い・助け合い、親切・協力、人権などについての指導の充実もおろそかにしてはならない。

 

●学校・学級生活への参加

係活動や当番活動、委員会活動などの状況を観察し、役割と責任、協働などがどのようであるかを捉える。そして、個々の子どもに対して個別に助言するとともに、全体に対しても学校・学級生活への参加の在り方について、具体的に指導することが求められる。このことにより学校や学級に居場所のある充実した生活がもたらされるとともに、集団や社会に役立とうとする社会性の醸成にもつながる。

また、学校・学級の集団生活には、きまりや規律、遊びのルールなどが必要で、これらに関する発達段階に応じた指導も大切でる。

 

●自己認識の状況

小学校高学年や中学生ころから、興味・関心、将来したいこと、夢・願い、生き甲斐、就きたい仕事など、自己認識が次第にはっきりとしてくる。

これらの状況をアンケートや個人面談などで捉え、キャリア教育の中に位置付け、自己存在感や自己肯定感の育成、キャリア形成などに生かしたい。

また、子どもたち一人一人が将来を夢見て、それを目指して現在を充実させるとともに、実現できるように自らを成長させ続けるような生き方に関する指導が必要である。

 

●心と体の健康

不安・悩み、ストレス、病気(持病、アレルギー)などの状況にも留意して実態を把握する。

そして、個人情報の保護に配慮しつつ、情報を担任、養護教諭、教育相談員などで共有し、保護者や校医などと連携して、きめ細かな支援をしたい。

 

●その他の事情

児童虐待、子どもの貧困(経済的、養育態度など)についても把握に努め、状況に応じて、児童相談所など専門家の指導・助言を得て、適切に対応することが肝要である。

 

(こじま・ひろし=元東京都公立小学校長・(公財)豊島修練会理事長)

 

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