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教育行政・学校経営の最新情報「教職研修資料」【発行】教育開発研究所

教職研修資料 2019/4/11 No.593発行  ※無断転載・加工禁止  【発行】教育開発研究所

学校経営のポイント

新年度、教職員一丸となって諸課題に取り組む
 小島 宏

 

学校現場は、新しい学習指導要領の2020(中学校は21)年度からの完全実施、学習評価および指導要録の改善、教職員の働き方改革など、教育の大きな変わり目に直面している。

これらの円滑な推進には、管理職のリーダーシップの発揮と、教職員のチーム学校への参加・参画意欲が鍵を握っている。

 

●自校の実態の確認

まず、自校の実態を様々な視点から確認することから始めることが重要である。

そこで、学校評価(自己評価、学校関係者評価、第三者評価)の結果、管理職の観察、子供や保護者・地域からの声などを基に、新学習指導要領の完全実施や学習評価の改善へ向けた進捗状況、働き方改革の実情などについて、自校の実態を分類・整理し、見える化する必要がある。

 

●効果的な分類・整理の4観点

その際、「うまくいっていないこと」だけに焦点化され強調されがちである。

そこで、むしろ「よい点(成果、効果、進歩したこと、努力など)」を明確にし、教職員の自尊感情に訴えるようにする。すなわち、次の順に、4つの観点から実態を分類・整理する。

○よい点・成果を明確にし、よい点をいっそうよくするために、さらに改善・充実していく。

○課題とその原因を探り、その改善策を策定する。

○中止・廃止することを見つける(慣例にとらわれず不必要、無理、無駄などを断捨離する)。

○新しく取り入れた方がよいことを判断する(教育改革に伴って、新規に導入すべきことを捉え、積極的に取り組む)。

 

●参加意欲を高める方策

子供も大人も、認められ、ほめられると自己肯定感が高まり、何事にも前向きに取り組むようになるものである。

そこで、教職員の学校運営への参加・参画状況や教育活動の進め方の評価について、「肯定的評価」を取り入れるようにしたい。

管理職は、教職員の「よい点、努力したこと、進歩したこと」などを積極的に見つけ、認め、ほめるように心がけることである。

ただし、「さらによくなるために」少しの注文も付け、新しい課題の発見・解決への意欲を刺激することも忘れてはならない。このことによって教職員は、チーム学校への参加・参画意欲を刺激され、一人一人が持てる力を発揮し、「よいことをさらによくしようとする」とともに「課題を改善し、克服する」ために協働し、知恵を出し合い、工夫して取り組むようになるであろう。この条件整備を進めるのが管理職のリーダーシップである。

 

●教職員の職務の確認

また、校務分掌を基にして教職員一人一人の職務を洗い出し、確認することである。

各自に自分の分掌している校務の内容を書き出させ、「欠落と重複」を検討させる。さらに、分掌ごとや学年、教科等の組織について、同様に「欠落と重複」を吟味させる。

このことによって、前例踏襲で曖昧であった校務の内容と各分掌の関係をはっきりさせ、重複と欠落を改善でき、校務分掌を自分事として意識化することができるとともに、働き方改革に繋げることができるようになる。

 

(こじま・ひろし=元東京都公立小学校長・(公財)豊島修練会理事長)

 

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